笠地蔵プロジェクト

温もりをつなぐ

 




 
 昔々、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
年を越す準備のために、お爺さんは薪を売ろうと町に出かけていきました。
ところが薪は一向に売れません。途方にくれるおじいさんの前に、笠が売れずに困っている人が通りかかりました。二人は困っているもの同士、薪と笠を交換することにしました。
 薪が笠に変わったものの、このままでは年を越す準備にはなりません。おじいさんがとぼとぼと帰り道を歩いていると、お地蔵さんが雪に埋もれているところに通りがかりました。
 お地蔵さんの頭には雪がつもり寒そうです。おじいさんはお地蔵さんの雪をはらい持っていた笠をていねいにかぶせました。
 「お地蔵さま、今日は薪が売れなんで、お供え物がなんにも無いが、せめてこの笠で雪をしのいで下され。」






 家に帰ったおじいさんは、おばあさんにその話をしました。おばあさんは
 「それはそれはいいことをなすった。」と、喜びました。
 その夜、二人が寝静まった頃、笠をかぶったお地蔵さんが年越しの品を届けてくれました。
 おかげで二人は無事に年を越すことができましたとさ。めでたしめでたし。
       

このプロジェクトは「木の駅プロジェクト」森林保護と地域通貨を結びつけるプロジェクト を参考にしています。